料理の裏に料理人あり、食材あり、生産者あり!
生産者と飲食店を繋ぎ、「作り手が見える新メニュー作り」企画として、 マルシゲ鉄板堂さんをご紹介しましたが、今回はその2回目。 美味しい料理の影には、生産者さんあり、料理人ありと、人にスポットを当てたこの特集。 夏の時期に取材をしていましたが、新メニューが完成したとのことで、 ようやく第2弾をご紹介させて頂けます! 第2弾は岐阜市六条の「トラットリア・ルーチェ」さんです。
岐阜市から車を走らせ1時間弱、向かうは先は「恵那」へ。
夏の某日、トラットリア・ルーチェのオーナーシェフの野津さんに同行し、岐阜県の恵那市へ行ってきました。 野津さんは食材を求めて定期的に各地へ足を運ばれているそうで、 今回の遠征も営業に使用する「食材の調達」と、 新メニュー開発に向けた新たな「食材の発掘」が主な目的です。 特に、徹夜踊りで有名な郡上八幡の奥の「郡上大和」や温泉で有名な下呂市の「萩原町」、 そして今回の「恵那市」へ特に足を運ばれているそう。 到着した先は、とても空気が澄んでいて、 深呼吸するだけで、気持ちが清々しくなるような緑に溢れた場所でした。 天気に恵まれていたので、青空がとても映えていますね! こちらが目的地、ルーチェ専属の契約農園「ルーチェ農園」です。
LUCEとは、イタリア語で【光】という意味。
肥沃な大地と山から引いたミネラル豊富な清らかな水。 恵まれた立地で、太陽の光をいっぱいに浴びて育った野菜たち。 店名にもあるルーチェとは【光】という意味。 お店のコンセプトにあたる部分がルーチェという言葉に込められています。 「安心・安全な良質な食材を見つけたい!」という思いがあり、 食材探しをする中、知人を通じて農家さんと知り合う事に。 それに惚れ込んだ野津さんが定期的に足を運んでいる内に農家さんと専属契約し、ルーチェ農園と命名。 お店で使用される野菜の多くをこちらで仕入れられるようになったんだとか。 その時は、夏のきゅうり、茄子、ピーマンなどがシーズンを迎えていました。 オーナーの野津さん自らも収穫に従事。 素材の状態を直に感じ、確かめながら野菜を手にしていました。 自分で収穫した物ですから、安心してお店で提供出来るということですね。 これは、なんとびっしり生い茂る自生の「クレソン」! 農園を流れる小川の清水の周りに、種を撒いたら自然に生えたそうです。 こんな風にクレソンが生えているとは思いませんでした笑 クレソンといえば、ステーキなど料理の付け合わせや飾り付けぐらいのイメージですが、 とても大量の量だったので、野津さんもどんな料理に転用しようか悩まれていました。 現在は「天然クレソンサラダ(1,000円)」として提供されています。 もぎ立てのツヤツヤの野菜たち。この日の収穫の一部です。 これだけのお野菜が独占的に手に入るのは何とも嬉しい話ですね! こちらは畑で、それと別に貯蔵庫があると言う事で、そのままご一緒させていただきました。
そこは、イタリア料理の食材の「宝庫」!
農園の倉庫の中には、収穫を終えた玉ねぎやにんにく、じゃがいもなどがぎっしり!! これだけ貯蔵されていると、玉ねぎやにんにくを多用するイタリア料理でも充分に安定供給できる量だそう。 写真を見るだけでも、それが頷けるはず。 その他、消費しきれないものは道の駅や道ばたの無人店などで販売されているんだとか。 せっかくの安心して食べられる安全なお野菜たち。 もう少し都心部にも届けられる仕組みが出来たらいいのになぁと思いました。 こうして調達してきた「ルーチェ農園」のお野菜たち。 彩りも鮮やかで、そのままでも美味しく食べられちゃいそうな感じ。 愛情を込めて育てられた、これらの食材がどのような形で提供されているのか? ご紹介していきます!
こうして届けられる、お野菜たっぷりの彩り「」イタリアン。
ルーチェの名物料理の一つ「4種チーズの濃厚チーズフォンデュ(4人前1,980円)」。 お野菜が美味しく食べられるかを重点に考案された野菜専用・チーズフォンデュ。 フレッシュな野菜と濃厚なチーズがお互いを尊重し合いながら、美味しさを引き立たせています。 一緒に添えられているパンは野津さんの奥様の香織さんがお店で手作りされた自家製パン。 こちらも保存料など無添加の安心・安全な素材で作られています。 徹底した辺りは、女性ならではの配慮でしょうか。 香織さんはその他、お店で提供されるデザートや焼き菓子なども作られています。 新メニューの「彩り野菜のバーニャカウダ(1,280円)」。 こちらも野菜を美味しく食べれるように考えられた自家製ソース。 鮮やかな彩りが食欲をそそります。 まさに今の時期にランチメニューやコースでセレクトが出来るのが、 「秋茄子のトマトソースパスタ(単品1,200円)」。 ルーチェ農園の茄子、玉ねぎ、にんにくで作られた季節の恵がいっぱいのパスタ。 トマトの美味しさがギュッと詰まった自家製のトマトソースが◎。 郡上特産の野菜の一つ「わさび菜」。契約農家の遠藤さんが自家栽培されたものを「醤油漬け」に! それを取り入れた「郡上わさび菜のペペロンチーノ(ランチ、ディナーに追加料金なしで)」。 ルーチェ農園のにんにくと鷹の爪がピリッと効き、わさび菜の醤油漬けの香りと味わいがアクセントに。 定番の「高菜漬け」のものとは違います! 「わさび菜の醤油漬け」、これは新発見です。 こちらは、昼の「ドリアランチ」と単品で楽しめる新メニュー。 「自家製ミートソースのミラノ風ドリア(単品1,000円)」。 トマトと挽肉たっぷりの「自家製ミートソース」にルーチェ農園野菜がたっぷり! 実はミートソースではなく、「ベシャメルソース」にポイントあり! このベシャメルソース、ルーチェ農園で収穫されたじゃがいもで作られています。 丁寧に裏ごしし、クリームソース状にするという手間隙かけた一品です。 なのでお野菜たっぷり!!ヘルシーなドリアです。 ただのカルボナーラと思いきや、、、実はちょっぴり贅沢なパスタ! 「飛騨牛焼きハムの濃厚カルボナーラ(ランチ&ディナーコース+500円で)」 下呂・萩原の長田さんのハム工房で作られた「飛騨牛の牛ハム」で作った豪華なカルボナーラです! 調理する際にも、仕上げにも飛騨牛の牛ハムがこれでもかとトッピング!笑 飛騨牛の旨みがソースに溶け込んだ濃厚な味わいです。 こちらも工房から直送されるこだわりの食材です。 最後にご紹介するのは、ピッツァ・マルゲリータならぬ、 「ピッツァ・バーニャカウダ(ランチ・ディナーコースに+300円)」。 たっぷりお野菜と先ほどのバーニャカウダソースとコラボしたオリジナルのピッツァ。 ルーチェ農園のじゃがいもがゴロゴロ乗った農園風。 もともと野菜が美味しく食べられるように考えられたバーニャカウダソースだから、 その相性はお墨付きです。
野菜も、料理も!作り手の顔が見えると、もっと美味しい&楽しい!
右がオーナーシェフの野津さん、左がルーチェ農園の方々です。 晴れやかな笑みで写真撮影に応えて頂けました。 美味しい料理、安全な野菜を届けたいという志、食べて応援したいですね! 今回は新メニューとして、「ミラノ風ドリア」「クレソンのサラダ」「ピッツァ・バーニャカウダ」が登場です。 ルーチェさんでは、常に食材発掘とメニュー開発をされています。 店頭の看板に新着メニューが紹介されているので、ぜひお見逃し無く!
こうして食材に力を入れて料理を提供されているお店さんがあれば紹介したいと思います。 また次回をお楽しみに!
【グルメ Info】トラットリア・ルーチェ
岐阜県岐阜市六条南2-8-20 TEL:058-275-1004 11:00~14:30 17:30~22:00(ラストオーダー21:30) 定休日:水曜日 駐車場:あり 【業態】イタリア料理店 【ジャンル】イタリアン、パスタ、ピッツァ 【食べるべきメニュー】ルーチェ農園メニュー 【URL】(食べログ内)ホットペッパー
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